Chart Mania Ver.6とVer.5の管理人です。 こちらでは洋楽にこだわらず好きなことをつぶやきます。
2020年のMy Best Album選びは20枚候補を先に選んで、10枚に絞りました。
細かい順位はまだですが、ほぼこの10枚で考えます。
Taylor SwiftやAvalanchesは間に合わないので来年回しになります。
Sawayama / Rina Sawayama
ポップでありながら、ロックよりなアルバム。デビューアルバムということで才能があふれているエネルギッシュな作品で、音楽の幅も感じさせながらアルバム全体の完成度の高さに驚きます。
Folklore / Taylor Swift
Taylor Swiftのソングライティングは素晴らしいですが、今回はロック系の組み合わせで、これまでのように派手な感じはないですが、充実した内容になっています。
Mordechai / Khruangbin
70年代のSantanaを思い出すようなサイケで、ワールドワイドな音楽。ギターの音が独特で耳が喜ぶ音楽です。ミックスがエコーをかけているのか幻想的で、特にスローな音楽はどっぷり浸ります。
Fetch The Bolt Cutters / Fiona Apple
簡単なリズムとピアノ。音のメインは変幻自在なFiona のボーカル。シンプルでありながら、これほどの迫力と圧迫を感じる音楽は久しぶり。『Tidal』からスタイルそのものは変わっていないものの、当時とは桁外れのスケールと自信を感じます。
Woman In Music Ⅲ / Haim
本当によくできたロックなアルバムで、3人という構成でありながら幅の広い音楽を展開しています。1曲1曲がポップでカラフルで、それでいながらアルバム全体でのまとまりもあって、今年後半良く聞いていたアルバムの1枚でした。
3.15.20 / Childish Gambino
メディアの年間ベストにはほとんど無視状態でしたが、このアルバムはさすがに無視はできません。Childish Gambinoという鬼才があふれる音と、アルバム全体での完成度が素晴らしく、ラストの終わり方がライブ終わりのような高揚感もあって最高です。
Positions / Ariana Grande
前作でスタイルを見つけたのか、ドリームトラップという感じで、完全に音が仕上がっていて、Ariana の音としているのが素晴らしいです。個人的には前作よりも気に入っているのが1曲目「Shut Up」の入り方と次の「34+35」の流れ。ひょっとしてArianaのアルバムで一番気に入っているかもしれない。
What's Your Pleasure ? / Jessie Ware
今年前半で最も聞いていたのがこのアルバム。ディスコティックな音ながら80年代のヒット曲のベスト盤かと思うほどにバリエーションがあって、それぞれ完成度が高くて、なおかつアルバム全体の構成が抜群に良い。良質なポップアルバムの見本のようなアルバムで、加えてJessie の優しいささやくようなボーカルが心地いい。
Fake It Flowers / Beabadoobee
90年代のオルタナロックの音という感じですが、曲一つ一つの完成度が高くて、アルバム全体での構成も素晴らしい。1曲目の「Care」「Worth It」でつかまれるとついついアルバムをリピートしてしまう中毒性のあるアルバムでした。
Punisher / Phoebe Bridgers
BeabadoobeeもPhoebe Bridgersもインディー系らしいですが、信じられないと思うほど10年、20年先も語り継がれるであろう名盤だと思います。1曲目の「Garden」「Kyoto」からラストの「I Know The End」までテンションが上がりっぱなしです。
とほぼほぼ女性な感じのリストになりました。
ちなみに11位から15位にはLady Gagaや青葉市子も入って、こんなに女性を多く選んだ年は初めてという感じになりそう。
日本における歴代1位の興行収入とかで話題の「鬼滅の刃」
去年話題になっていたのでサブスクで1話を見た時は、画像のクオリティ
に圧倒されるものの、そこまで・・?という感じでした。
今年になって映画が公開されることで最初の頃の話と「なたぐも山」を
TVでやっていて、その間の話を改めて見ました。
やはりオープニングの曲が良くて一気にテンションが上がる。
そして映像の美しさ。浮世絵あたりを意識した水の表現とか素晴らしい。
なんといっても凄かったのはTVでは19話のヒノカミ。
なたぐも山の話はトリッキーで、最終の敵が実はアレという騙しがあって
主人公たちが簡単に勝つという話でもなく
19話はそんな強敵に対し攻守が激しく入れ替わって
スリリングな展開からラストまでの畳み掛けがこれでもかとくる。
回想シーンからバックの音楽が泣かせて、それに加わり
妹の鬼が最後に協力するところで、家族全員というテーマが強烈になって
特殊なEDがもうそれだったり。
確かにあれは凄いわ。ジャンプらしい漫画ではあるけど
テンポが悪いギャグシーンや、予告編?もあるけど、
それを超えて素晴らしいと思いました。
>今年のベストアルバム
今候補を集めて選んでいますが、女性が多くて驚きました。
2020年は新しいディケードの始まりだけど、
なんとなく人種とかの壁が低くなって、世界的に音楽を共有する
時代が来たのかなと思っています。
Beabadoobee、BTS、Rina Sawayama。チャート的にもメディア的にも
評価されているところから、これが次のトレンドであれば嬉しい。
今日届いて聞いている青葉市子の「アダンの風」。AOTYで一般評価が
恐ろしく高いですよね。これも今年選ばれるか注目しています。
2020年前半に気に入ったアルバム10選
・・・という企画をやろうと思っていたのですが、時間がなくてこのまま流れそうということでササっと流してやります。
■ What's Your Fantasy / Jessie Ware
密かに今年前半では一番のアルバムと思っています。70年代後半から80年代のダンスポップを流したようなアルバムで、1曲目から最後の12曲目までどれも良い曲で、なおかつアルバムとしての流れが素晴らしい。Jessie Wareの優しい歌声はどこかジュリアフォーダムのクリスタルボイスあたりを思い出しました。
■ Modeechai! / Khruangbin
ワールドワイドな音をファンクサウンドにしたような感じで、レビューなんかを見ると前の方がよかったという声が多数ですが、今回ボーカルを入れてポップフィールドで勝負できる感じになったと思ったらこれは重要かなと。アルバム全体で聞かせる感じですが、1曲目First Classの入り方がやはり素晴らしい。
■ Woman In Music Part 3 / Haim
1曲1曲が面白いのですが、通して聴くと1曲目のLos Angelsと16曲目Summer GirlがJazzっぽいアレンジで、いろいろな音楽があるのだけれどロックロックしている感じがします。Sheryl Crowばりのギターポップ「The Steps」に「Don't Wanna」は好きな曲の部類。最近70年代の名盤を聴いていたせいか、すごくしっくりときました。
■ Punisher / Phoebe Bridgers
Billie Eilishの「Ocean Eyes」のようなウィスパーなボーカルに女性シンガーソングライター的な感じ。正直アルバム最初の数曲を聞いた時の感想はそんなものだったが、後半の迫力のある連続には圧倒された。アルバムジャケットの暗闇に光る赤い地表にたたずむ骸骨の服を着たPhebe。「I Knew The End」という感じで、アルバム全体で凄まじいものを感じました。
■ It Is What It Is / Thundercat
前作同様に酔うようなメロディラインは素晴らしいです。アルバム全体で外さないというか、Stevie Wonderの70年代の名盤のような雰囲気を感じます。今回の高速ベースが炸裂する曲がありますが、前作でも同じことを言っていましたが、高速ベースをもっともっと聴きたい。(ついでにLouis Coleの爆裂ドラムも)
■ Fetch The Bolt Cutters / Fiona Apple
Fiona Appleの『Tidal』から変わらず、しかし音がグッと深くて音のコラボレ-ションが神がかっている。Jazzとロックの中間のような音で、加えて独特の世界観をもったFiona Appleのドスのきいたボーカル。気軽に聞ける音ではとてもないですが、ロックとしてはJanis Joplinのような魂の音を感じますよ。
■ 3.15.20 / Childish Gambino
ただ分数だけかかれたトラックリストと白いジャケット。そっけない感じもしますが、音は極上のソウルサウンドで、なおかつChildish Gambinoの個性も感じさせます。1曲1曲でなくアルバム全体でという事ではPrinceの一連の作品さえ思い出します。
■ Notes On A Conditional Form / The 1975
賛否両論の作品で、正直この10枚の中では一番聞いていないアルバムかもしれない。しかし曲それぞれのクオリティは高いし、よく言われているイントロのグレタの朗読からラウドな「People」の入り方は個人的には良い感じと思っています。「Me And You Together Song」や「If You Are Too Shy」のポップなサウンドはさすがThe 1975という感じだし、やはり勢いが感じさせられる1枚だと思います。
■ The Slow Rush / Tame Impala
時の流れをイメージしたというアルバムで、全12曲だけど、12曲以上にボリュームを感じました。まあ複数曲を合わせたような曲もあるので、プログレっぽいのりも感じるところでしょうか。シンセサイザーを使ったサイケな音は独特で、これがポップフィールドにハマるかというところが最終的にこのアーチストのセールス的な成功になるのですが、今回はそれは無かったということか。
■ Future Nostalgia / Dua Lipa
次世代のMadonna的なアーチスト。80年代のディスコなサウンドを凝縮したアルバムで、タイトルトラックを含み、どの曲も良い感じで、クオリティは高いというのは分かる。メディアの評価も上々。しかし、個人的にはアルバムの出来ではJessie Wareの方が数枚上だったと思う。Dua Lipaには売れてほしいし、次の展開も楽しみではあります。
とサラっと流し感想を。他にはLady Gagaの『Chromatica』も良かったし、Kelketlaの『Keleketla』もワールドワイドな感じが良かった。Freddie GibbがAlchemistと組んだ『Alfredo』も短さは感じたものの良かった。
という感じかな。Blogでは記事にできそうもないのでここにアップしました。
勢いにのっていきます。30位から21位まで
30: てんやわんやですよ(ソウル電波)
チャートヒットとしてはCKB最大のヒットがこの曲。Kool & The GangやEarth Wind & Fireといった70年代ファンクなナンバーですが、日本語の歌詞がまったく違和感ないのが驚きます。若葉さんのトランペットソロの終わり方も良い感じです。
29: 山鳩ワルツ(Going To A Go-Go)
NHKみんなの歌で流れたナンバー。山鳩のクークルポッポーという声を歌にしてしまったという歌。歌詞がノスタルジックで、山鳩の声から子供の頃の思い出から、今の大人の自分に繋がる深い深い歌。ジャズっぽいお洒落な音がまたいい感じです。
28: 欧陽菲菲(香港的士)
グループ魂に提供した「欧陽菲菲」のセルフカバー。実際の欧陽菲菲を歌った歌ではないですが、台北で実際に見たボーリング場にあった看板が欧陽菲菲だったことからだそうです。なぜかインディアンのリズムで、それだけで凄いですが、1番が終わって2番と思いきや再び1番の歌詞が歌われるデジャブ感。キャッチーなメロディも含めCKBならではの曲です。
27: クリスマスなんて大嫌い。なんちゃって(Single)
タイトルからちょっと照れの入ったCKBらしいナンバーと思いきや、ド直球なクリスマスソング。特にサビまでの展開が実にロマンチックです。John Lennonの「Happy Xmas War Is Over」じゃないですが、サビのコーラスが「世界平和を祈念」になっているのが良いです。あと「人生には決め時がある」という部分はクリスマスの歌なんだけど人生の歌にも聞こえます。こんなに幸せに満ちた歌があるんだ。
26: 太陽(フライングソーサー)
ボサノバの気持ちいいメロディですが、歌詞は「こんな世界に誰がした、きっと自分も関与している」ですから凄いです。太陽という曲名もお日様は全部見ているという意味であって、CKBの曲でも強烈なメッセージソングです。中間で「あのねのね、そのねのね」という言葉遊びもインパクトがあります。
25: 亀(zero)
Slow Riderという曲の別名は進み続けることの大切さ、それが勝ち負けではなく「でもやるんだ」という最後の一言につきます。面白いのがウサギと亀の主人公亀ではなくて、自分はウサギにしている点で、カッコイイではなくて弱い自分、ちょっと卑屈な自分を歌いながら、それでも自分のやり方で人生を進めていくという決意が歌われます。
24: けむり(Punch Punch Punch)
ライブでは人気のあるLed Zepeplineかと思うようなハードなブルースロックで、安いホルモンを提供する酒場を舞台に歌われます。安い酒を食らいながら人生の喜怒哀楽が展開する歌詞は人生の悲哀さ切なさを感じさせて心に響きます。
23: 路面電車(Soul電波)
海の底に眠っている路面電車の線路道に思いを馳せ、昭和という時代を重い描いた曲。「ガタンゴトン」と音を立てて進む路面電車に乗り時代を超え昭和の情景がフラッシュバックしていきます。東南アジアの独特のメロディに路面電車のチンという音。CKBではないと作れない創造性の溢れるナンバーです。
22: Lady Mustang(Soul電波)
初期からライブで演奏されていたナンバーですが、アルバムでは『Soul 電波』に収録されています。乗り物のMustangと女性になぞらえて歌うアッパーなファンクロックナンバー。パーカッションの熱いリズムにホーン隊、サックスとJamな感じがお洒落です。普遍なメロディじゃないですが、いつまでも残りそうな曲です。
21: 木彫りの龍(Brown Metalic)
ズンチャチャという昭和らしいベタなリズムに始まってロックかと思いきや途中で一変演歌調に、そして長い間奏があって最後は大団円と複雑怪奇な展開が凄いです。昔お土産に買った木彫りの龍からショートストーリーが描かれるわけですが、この曲は間違いなくCKBでしか作れない曲だと思います。最後に「またみんなにまた会いたいね」で終わることからライブのラストにも使われます。